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間質性肺炎の診断と治療

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間質性肺炎の原因と症状

風邪が悪化すると肺炎を起こし、体力の弱い高齢者などは命に関わることもあります。肺が炎症を起こして呼吸困難に陥る肺炎にも、大きく2種類に分けられます。細菌やウイルス感染によって気管支や肺胞に炎症が発生し、呼吸に支障が出るのが通常の肺炎です。肺胞は0.1ミリから0.2ミリの小さな袋状の構造をしており、その中で血液と酸素・二酸化炭素の交換を行っています。肺にはこの肺胞がたくさん集まっていますが、肺胞と血管を取り囲む支持組織の間質でも炎症が起きることはあります。これが間質性肺炎と呼ばれるもう1つの肺炎です。間質性肺炎が進行すると間質部分が線維化して硬くなり、肺全体が膨らみにくくなります。その原因は空気汚染や薬剤の影響の他、免疫異常などが挙げられます。粉塵やペットの毛・カビ・化学物質などの影響によって肺の間質が刺激を受け、炎症を起こして線維化に至ると考えられます。間質性肺炎の症状は、痰を伴わない空咳と息切れや呼吸困難です。通常の肺炎とは治療法が異なるため、呼吸器内科での正確な診断が欠かせません。原因がはっきりしていれば、空気汚染やアレルギー源といった原因を取り除くことが症状改善につながるのです。

間質性肺炎の検査と診断

間質性肺炎の診断は簡単ではありません。特に膠原病と呼ばれる自己免疫疾患の一種としての間質性肺炎は、免疫細胞が自分自身の肺間質を攻撃することで発症します。関節リウマチに代表される膠原病は診断が難しいことでも知られており、判定するには多くの検査が必要です。間質性肺炎の診断には胸部X線やCTなど画像検査の他、肺機能検査や血液検査も欠かせません。特に肺組織の破壊度を調べる血液検査は重要ですが、それでも膠原病由来のケースでは容易に診断できないものです。そんな中、免疫沈降法と呼ばれる生化学的手法が膠原病診断に役立つと判明しました。免疫沈降法とは、特定のたんぱく質同士が結合して沈殿する性質を利用した実験手法です。関節リウマチの診断にも使われている免疫沈降法によって、間質性肺炎の診断も精度が格段に向上しています。免疫沈降法はどの医療機関でも実施できるわけではありません。実施している検査機関と連携した病院だけが、この方法を利用できるのです。免疫沈降法を活用すれば間質性肺炎の早期発見に役立ち、ステロイド薬や免疫抑制剤を使った薬物療法も早く開始できます。早期治療によって重篤な状態に陥るのも回避できるのです。